子供のうつ病の身体的症状は多様で、大きく分類すると、睡眠障害、食欲の変化、倦怠感、日内変動(にちないへんどう)に分けられます。
睡眠障害と一口にいっても、入眠障害(寝つきが悪い)、中途覚醒(寝ついてもすぐに目覚める)、熟睡障害(眠りが浅く、うとうとした状態が続く)、早朝覚醒(朝早く目覚める)があります。
うつ病の典型的な睡眠障害は中途覚醒と早朝覚醒で、このタイプはうつ病が強く疑われます。
食欲旺盛な子供の食事の量が減少したり、好きな物を食べたいと思わなくなったりして、体重も減ります。
何となくだるい、体が重いと感じ、1日中ベッドから出られないか、起きてもすぐに横になってしまうことが多くみられます。
日内変動とは、朝に調子が悪く、午後から夕方にかけて少しずつ調子が良くなる傾向をいいます。
学校へ行かなくてもよい休日でも日内変動がみられるようであれば、うつ病を疑う必要があるといわれています。
特に、頭痛がみられる子供は、頭痛のために不眠や食欲がないと考え、家族や医師には頭痛だけしか訴えないことが多く、この点においても、大人と違い抑うつ気分を訴えることが少ない子供のうつ病の診断が難しいといわれる理由です。